#23 【X-H1購入記】何事も自分でやってみないとほんとのところは分からない

Pocket

はじめに

ことの発端は、次項の「増えてきた機材」が始まりです。そして、いろいろと考えていくうちに、もう一つの別の問題を解決しようと思うに至りました。

 

 

増えてきた機材

防湿庫を覗くと、使用頻度の低いカメラがちらほらあります。今年は就活やら研究やらであまり写真を撮りに行くことはできませんし、カメラは使ってなんぼ、しばらくの間使わないカメラを持っていてもしょうがないので思い切って機材整理をしようかと思いつきました。残すのは潔くカメラ1台レンズ1本のみ。筆頭に上がるのはもちろんX-Pro2XF35mm F2 R WRでした。

 

 

手ぶれ補正なんて必要ない

僕自身はカメラにもレンズにも手ぶれ補正は必要ないと考えていますし、チルト液晶やバリアングル液晶なんかも必要ないと考えています。あとからピント位置を変えられたり、シャッターを切ったときまでの時間を遡って撮影できたり、すべてを記録してあとから写真として切り出したりできるカメラもありますが、そういったものに対しても僕は否定的に考えています。きちんと記録するという意味においてはありですが、自分が写真を撮る上ではそれらの機能は必要ないし搭載してほしくないとすら思っています。(それらの機能を使って撮っている人たちに対してどうこういっているわけではありません。あくまで自分には必要ないという話です。)

 

 

X-H1というカメラ

このブログの読者の方々はTwitterをフォローしてくれている方々がほとんどなので、知っている方も多いかとは思いますが、僕は富士フィルムのボディ内手ぶれ補正に対するスタンスに懐疑的です。それは、当初ボディ内手ぶれ補正を搭載することはないと明言していたのにも関わらず、X-H1というボディ内手ぶれ補正を搭載したカメラを出したことに起因します。

オリンパスやソニーなどのカメラでは強力なボディ内手ぶれ補正が一つの売りになっています。それゆえ、富士フィルムユーザーのボディ内手ぶれ補正を待望する声が大きいのも分かりますし、実際あれば便利なんだろうなとも思います。
ただ、はっきりと搭載することはないと明言していたにも関わらず、しれっとそんな月日も経たずして発売するのは、メーカーのあり方として少し疑ってしまっているわけです。
また、X-H1開発秘話の中で、IBISはやらない、といい続けてきた。しかし、それは訂正させて欲しい。やらないの意味は、”納得行くものができるまではやらない”だったと。という記述がありましたが、これは個人的にはとても言い訳がましく聞こえ、より不信感を募らせてしまっているのが現状です。言いたいことは分かりますが、方針転換したならそれを堂々と言えばいいのにと思ってしまうわけです。
そのためX-H1というカメラに対しても、見た目がかっこいいなとは思いつつもあまりいい印象を持ってはいません。(IBISはボディ内手ぶれ補正のこと)

 

 

工学部出身として

僕は工学部を卒業しています。専攻は化学ですが、世の中をより便利により快適により豊かにするために新しいものを開発するという点に関してはどの専攻も共通だと認識しています。
その立場からボディ内手ぶれ補正という技術を見てみると、これはカメラ業界にとっては革命的というのは少しオーバーかもしれませんが、1つの大きな進展だと思います。

誰でもブレが少なくなったら嬉しいに決まっていますし、そんな技術が開発可能だとすればメーカーもどんどん採用するに決まっています。その流れはいたって普通のことなわけです。それなのに「カメラに手ぶれ補正なんて必要ない」なんてこと言っていたら、それはデジタルカメラはカメラじゃないと否定するフィルムカメラおじさんと同じで、時代の流れについていけてない、懐古的で時代を楽しめないもったいない人になってしまいます。

 

 

自分で使ってみないとほんとのところは分からない

こういった一連の経緯がありまして、いろいろ考えた結果、カメラはX-H1、レンズはXF35mm F1.4 Rを選択することにしました。
機材はフィルムデジタル関係なく、所有していたすべてのカメラとレンズを売却しました。
カメラ:X-Pro2, X-T2, X100F, EOS-1V, KLASSE S, KLASE W
レンズ:XF23/1.4, 35/2, 56/1.2, 90/2, 10-24, 16-55, EF50/1.4, WCL-X100Ⅱ

ただ、カメラ1台レンズ1本というスタイルはこの先もずっと続けていくわけではなく、“写真があまり撮れないこの1年間”、使われないカメラたちは必要としている人の元へ、自身は新しい時代のカメラと向き合うための期間として、有効的に利用するための選択の結果からくるものです。
なので1年間ののち、必要なカメラと必要なレンズを買い直すという処置をする予定でいます。本末転倒ですがすべてまるっと買い直すこともあり得ます。

また、1本縛りのレンズにはXF35mm F1.4 Rを選択しましたが、このレンズは今回で購入するのが3回目となる因縁ともいうべきレンズです。おそらくフジで一番人気のレンズ。このレンズを僕は使いこなせず、これが僕の中では相当悔しいわけです。1年間でひたすらに向き合いたいと思い選びました。

 

 

GFXとライカM10

Twitterでもよく呟いていますが、僕はこの2台のどちらかを購入する予定でいます。
ストリートスナップを撮る人ならライカM10一択な感じもしますが、GFXの世界をのぞいて見たいという思いも強いため、未だに選びきれていません。

今回のX-H1という選択はこのGFXM10かの選択のときにも役立てるものだと考えています。
というのも、僕は風景写真は撮りませんし、ポートレートもほとんど撮りません。ですからGFXはもっぱらスナップでしか使わないことになります。それが本当に実用的なのかどうか、愛用していたX-Pro2X100Fに比べて大きなX-H1をこの1年間持ち歩くことで吟味したいと考えています。
例えば、カメラのバッグに占める割合だったり重さだったり撮られる人への威圧感だったり、明らかにX-Pro2M10に分がある項目に関して、どの程度許容できてどの程度問題があるのかを擬似的ですが検証したいと考えています。ただ、検証するといってもそんなに撮りに行けないわけですから、どこまで判断材料として利用できるかは分かりません。

また、正直、今回機材を売り払った金額でどちらかのカメラとレンズは購入できるのですが、それらを購入するために売り払ったわけではないので、今回は見送りです。

 

 

最後に

人によっては「別にX-H1の買い増しだけでよかったんじゃないか?」と思われる方もいるかもしれません。
それは何度か考えましたが、この“写真があまり撮れない1年間”をどうにか有効的に活用しようと考えた結果、少し懐古的な自分が写真機のあり方として現状否定してしまっているX-H1と、それだけを所有することで、きちんと向き合えると考えたからです。

きちんと向き合えるというのは、深く深く考えていけるということです。1台しかカメラがないという状況は、そのカメラと向き合わざるを得ないわけで、いい面も悪い面も、機能的なことも感覚的なことも、深い気づきを得ることができます。それは、ただ好きなカメラを使っているときよりも得られるものは多いはずで、今後の写真人生にもプラスの影響を与えてくれるだろうと思っています。

また、それはレンズにも言えることで、苦手なレンズときちんと向き合えるのは今しかないと思い、XF35mm F1.4 Rの1本を選びました。実際は今しかないなんてことはなく、その気になればいつでもできるわけですが、個人的なタイミングとして今しかないと思ったわけです。
一つのレンズと向き合うことは、特に使いこなせないレンズであればあるほど、“写真とは何か”について考えられる気さえするのです。

 

自分にとっての写真は、これはまた別の機会に話すかもしれませんが、ただ楽しければいいというものではないんです。写真を撮る行為は自分自身の内側を見つめることに他ならないんですよね。なのでカメラやレンズのことも深く考えていく必要があるわけで、否定的に思っているものに対しても食わず嫌いしないで、実際それはどうなのかということをきちんと考えていこうとしているわけです。
これがおそらく今回の決断の根底にある部分だと、自分自身は考えています。

カメラを撮るカメラがないのでiPhoneで撮影。

 

 

Pocket

#23 【X-H1購入記】何事も自分でやってみないとほんとのところは分からない」への3件のフィードバック

  1. Damselですこんばんは。
    私もカメラ歴は長いんですが気持ち分かります。
    フィルムカメラ時代ですが、ライカM2,M3,M4,M5,M7
    その他、数え切れないほど所有してましたが、
    ある日突然、全部処分しました。
    オレの理想ってなんだっけ?って いつも考えていましたが、
    やっぱりオレもストリートスナップなんで、
    小さくフットワークが良くシンプルなヤツって。
    昨年は南イタリアをFUJIFILM X70だけで撮りまわってきましたが、
    あー この感じだっ!て 気づきました。

    1. Damselさんこんばんは。
      コメントありがとうございます!
      僕も心情は同じ感じです。お話聞けて嬉しかったです。
      今後どうなるかは分かりませんがしばらくの間は1台でやっていこうと思います。その間にいろいろ考えようと思います。
      コメントありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。